糖尿病と脂質異常症と血糖値の関係について

脂質異常症は、血液中に中性脂肪やコレステロールが増え過ぎてしまう病気です。

これは、糖尿病が関係している場合があります。

糖尿病とは、エネルギーとして使われるはずの「ブドウ糖」が、きちんと利用されずに余ってしまい、血液中に溢れてしまう病気のこと。

これは、ブドウ糖をエネルギーに変換する「インスリン」というホルモンが足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなったりすることで起こります。

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目次

インスリンの働きについて

しかしインスリンの働きは、血糖値を下げることだけではありません。

肝臓での脂肪の合成を助けたり、末梢組織での脂肪の分解を促したりする働きもあるのです。

このため、インスリンが不足してしまうと、末梢組織で中性脂肪が利用されにくくなり、血中に中性脂肪が増えてしまうのです。

また、中性脂肪が血中に増えることで、余分なコレステロールを回収する善玉コレステロールが減ったり、それによって悪玉コレステロールが増えたりすることもあります。

「インスリン」の画像検索結果

インスリンが作用せず、ブドウ糖をエネルギーとして使えなくなると、筋肉などの細胞は、代わりのエネルギーとして、細胞組織に蓄積されている中性脂肪を分解して使うようになります。

ところが、中性脂肪を分解してできる「遊離脂肪酸」は、筋肉では使い切ることができないので、肝臓に戻されて、中性脂肪やコレステロールの材料になります。

また、血液中に余ったブドウ糖も、肝臓で中性脂肪やコレステロールの材料として使われます。

こうして糖尿病の人は、中性脂肪やコレステロールがどんどん増えて脂質異常症を併発し、動脈硬化を起こしやすくなるのです。

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糖尿病と言えば血糖値、では、血糖値について・・・

血糖値とは、血液内のブドウ糖の濃度の事で、健常な人の場合、空腹時血糖値は80~100㎎/dl程度で、食後は若干高い数値になるといわれています。

ヒトの血糖値は、血糖値を下げるインスリン、血糖値をあげるグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンなどホルモンによって、非常に狭い範囲の正常値に保たれています。

体内におけるグルコースはエネルギー源として重要である反面、高濃度のグルコースは糖化反応を引き起こし微小血管に障害を与え生体に有害であるため、インスリンなどによりその濃度(血糖)が常に一定範囲に保たれています。

血糖値は、通常の状態では血糖を下げるインスリンと血糖を上げるグルカゴンの作用によって調節されています。

高血糖

血糖上昇に対する防御機構を、動物はほとんど備えていないと言われています。

たとえば、ペットボトル症候群と言われるように、糖がたっぷりの清涼飲料水を毎日多様に摂取すると糖尿病性ケトアシドーシスのような重篤な疾患になる危険性があります。

「清涼飲料水」の画像検索結果

このペットボトル症候群が進行して、糖尿病を発する患者が近年見られるそうです。

血糖値が高くなったとき、それを調節するホルモンはインスリンだけ。

このたった1つの調節メカニズムが破綻した場合、糖尿病を発症することにります。

低血糖

極端に食事をとらなかったり、糖尿病の薬を飲みすぎたり、特別な病気があると低血糖症を引き起こしやすくなります。

またこういう状態で激しい運動をした場合は、低血糖症がより起こりやすくなるといわれています。

血糖値が50mg/dLを下回ると、大脳のエネルギー代謝が維持できなくなり、精神症状をおこしはじめ、さらには意識消失を引き起こし、重篤な場合は死に至ります。

ヒトの持つ回避システムが血糖値50mg/dlにまで低下するのを防いでいるため、通常は意識に異常をきたすところまでは行きません。

しかしながらアドレナリンが大量放出されることに伴い、交感神経刺激症状が現れます(低血糖発作の症状)。

「低血糖発作」の画像検索結果

大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄などである、アドレナリン、ノルアドレナリンによる諸症状として、精神症状は、にらんでいるような顔つきになり、暴力をふるったり、奇声をあげたりすることがあります。

身体症状は心拍数や拍出量の増加、血糖と脂質の上昇、代謝の亢進、手足の冷え、呼吸が浅い、眼の奥が痛む、動悸、頻脈、狭心痛、手足の筋肉の痙攣、失神発作、月経前緊張症、手指の震えなどがあります。

低血糖症の症状のなかでも、細胞のエネルギー不足で起こる症状は、異常な疲労感、日中でも眠気をもよおす集中力欠如、めまい、ふらつき、健忘症、光過敏症、甘いもの欲求などがあげられます。

こちらは如何でしょう?

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まとめ

脂質異常症や糖尿病は、単独でも動脈硬化を招きやすい病気です。

しかし合併すると、さらに動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気に発展する危険性が高まります。

どちらも病気も、初期段階では自覚症状がほとんどないので、早期発見のためには、毎年健康診断を受けることが大切です。

また、食べ過ぎや偏った食生活、運動不足を解消して、体重を適正に近づけることは、これらの病気の予防に役立ちます。

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