まだ地域限定ですが、薬局で糖尿病をチェックできます。

糖尿病は、放っておくと、疲れやすくなるどころか、失明の危機、手足が壊疽し切断、人工透析が必要になるなど、様々な合併症の危険があります。

現在、糖尿病と糖尿病予備群の合計は2050万人、国人の5人1人が該当すると言われています。
その糖尿病が、わずか数分で、薬局で簡易検査が出来るとなるととても魅力的ですね。

今回は糖尿病が薬局でセルフチェックできる?についてご紹介します。

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目次

糖尿病を薬局でチェックするには?

自覚症状が出たころはかなり進行している恐ろしい糖尿病を予防するためには、まず、自分が糖尿病になる危険度を知ることが大切です。

それには定期検診を受けて血液の状態を把握することが必要です。

会社で健診をしてくれる企業は良いのですが、自分で健診を受けに行かなければいけない人(自営業、主婦等)が定期検診を受信していないケースが多々あります。

そんな忙しくて定期検診に行きづらい方たちに朗報です。

まだ限られた地域だけですが、薬局で、しかも短時間(数分)で糖尿病の検査ができます。

検査方法はいたって簡単で、薬局に行って検査を受けたいことを伝えると検査キットを渡され、付属の小さな針で指先をさして少量の血液を採取するだけで終了です。

採血後は薬剤師の方が専用の解析器に入れて数分で検査結果がレシート状の紙に印刷されてきます。
この検査結果にプリントされたHbA1cの数値を見て、糖尿病になる危険性を判別することが出来るのです。

HbA1cとは?

糖尿病というと血糖値を思い浮かべる方が多いでしょうが、HbA1cとはブドウ糖と結びついたヘモグロビンのことで、これを調べることにより、直前の食事の影響を受けずに過去1~2ヶ月の平均的な血糖値の高さを計測することが出来ます。
糖尿病の危険性は以下のHbA1cの数値によって確認することが出来ます。

■HbA1cの数値と糖尿病危険度
・正常値:4.3~5.8
・糖尿病予備軍:6.0以上
・糖尿病:6.5以上

受診できる薬局はどこにあるのでしょうか?

現在、薬局での糖尿病検査ができるのは前年ながら以下の地域だけです(2015年現在)

★東京都足立区

★徳島県

検査費用は、足立区の場合ですと、同区内の人は500円、それ以外の人は1000円とのことです。

詳細は対象薬局で照会ください。

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身近に対象薬局がない場合は・・・・

この糖尿病が薬局で簡単に検査できるシステムは、まだ調査段階のため対象地域がごくわずかに限られています。

では、近くに対象薬局がない場合は、一番は病院での受診ですが、それ以外にも簡単な方法として自分で購入した検査キットで採決をして郵送して検査結果を送ってもらうという方法もあります。
この場合もHbA1cの数値で検査を行ってもらうので、薬局での検査との差異はありません。
代表的な購入キットはこれ

 規制緩和により、4月から薬局などでの自己採血検査が正式に解禁されました。

今後、スクリーニングの簡易検査として普及が期待されるのが、発症しても症状のない糖尿病の検査です。

早期発見のために、街角検査を上手に活用しましょう。

(そのほかにもセルフチェックできるキットは多数販売されています)

まとめ

厚労省の調査では、糖尿病が強く疑われる人は950万人といわれています。

うち5-7割が治療を受けていないとのことです。

40歳以上では特定健診が制度化されましたが、受診率は全国平均で40%前後です。

糖尿病を発症していても気づかないまま、何年も放置して進行させている相当数の人が見逃されているのです。

糖尿病を放置して怖いのは、3大合併症を引き起こすこと。

(1)手足のしびれや痛みが現れる「神経障害」

(2)失明原因第2位(年間約3000人)の「糖尿病性網膜症」

(3)透析導入原因第1位(年間約1万7000人)の「糖尿病性腎症」だ。

「3大合併症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞、閉塞(へいそく)性動脈硬化症などの原因にもなります。

糖尿病の放置は、生命を左右する大病へのカウントダウンが始まっていることを意味します。

糖尿病の診断は、採血による血糖検査(別項の3種類)とHbA1c検査で行います。

血糖検査だけなら別の日に2回、血糖検査とHbA1c検査の組み合わせなら1回でも基準を超えれば糖尿病と診断されます。

HbA1c検査がスクリーニングに適しているのは、直前の食事の影響を受けず、過去1-2カ月の平均的な血糖値の高さが調べられるからです。

ただし、簡易検査はあくまで『疑いを調べる検査』です。

糖尿病の疑いが分かったら、必ず医療機関で血糖検査を加えた本検査を受けることが重要です。

毎年、きちんと会社の健診を受けていない。かといって平日に半日潰して病院へ行く時間が取れない。そんな人には街角の薬局や駅前などの催事スペースで、数分ほどで済む簡易検査が受けられればありがたいシステムですね。

今はまだ、簡易検査が受けられる薬局は一部地域のみですが、今後、どんどん増えていくはずで、とてもありがたい事だと思います。

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