生活習慣病予防健診はどんな内容で費用はどのくらいかかるのでしょうか?

日々の生活の中で、私たちの身体や心にかかる負担は、長い年月をかけて、知らぬ間に、身体を衰えさせ、「生活習慣病」の大きな要因となっています。

生活習慣病予防健診」を受けることによって、健康を見直すきっかけとなり、身体や心に負荷をかけすぎた生活習慣を改善していきましょう。

スポンサードリンク



 

目次

生活習慣病予防健診で検査するのはこんなこと。

「生活習慣病予防検診」の画像検索結果

生活習慣病予防検診は「協会けんぽ」で行っている健診です。

年度内一人1回に限り、協会けんぽが健診費用の一部を負担してくれます。

ただし、健診を受けることができる方(補助が受けられる健診)は、健診の種類により異なりますのでご注意ください。

被保険者(任意継続被保険者の方を含む)

一般健診

年1回の定期健診。

診察や尿、血液を採取しての検査、胸や胃のレントゲン検査など約30項目の全般的な検査を行います。

対象者は、当該年度において35歳~74歳の方。

付加健診

一般健診に加えてさらに検査項目を増やし、病気の早期発見や生活習慣改善などの健康管理に活かします。

対象者は、一般健診を受診する方のうち、当該年度において40歳及び50歳の方。

スポンサードリンク



★乳がん・子宮頸がん検診

問診・視診・触診・乳房エックス線検査(マンモグラフィー)による乳がん検査、子宮細胞診(スメア方式)による子宮頸がん検査を行います。

対象者は、一般健診を受診する40歳以上の偶数年齢の女性で受診を希望する方。
※40~48歳の方と50歳以上の方では検査の撮影方法が違うため負担額が異なります。

★子宮頸がん検診

問診・子宮細胞診(スメア方式)による子宮頸がん検査を行います。

対象者は、20~38歳の偶数年齢の女性で受診を希望する方。
※36歳~38歳の方で一般健診を受けられる方は一般健診と併せて受診することもできます。

★肝炎ウイルス検査(この検査は任意です)

B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスへの感染の有無を調べるための検査です。

特にC型肝炎ウイルスは、肝硬変・肝がんを進行させるとされ、国の緊急対策として今まで肝炎検査を受けたことのない方を対象に希望者本人の申込みにより検査を行います。

対象者は、下記のいずれかに該当する方のうち、検査を希望される方。
だだし、過去にC型肝炎ウイルス検査を受けたことがある方を除きます。

  1. 一般健診を受診する方で、当年度において35歳以上の方。
  2. 一般健診を受診する方で、広範な外科的処置を受けたことがある方、又は妊娠若しくは分娩の時に多量に出血した経験のある方。
  3. 一般健診を受診された方で、健診結果においてGPTの値が36U/l以上であった方。

※肝炎ウイルス検査のお申し込みについては、プライバシー保護の観点から、事業所・協会けんぽを経由せず、受診者ご本人が直接健診機関にお申込みいただく方法となっています。

被扶養者(任意継続被保険者のご家族の方を含む)

特定健康診査が受けられます。

生活習慣病といわれる糖尿病や高血圧症、脂質異常症は、最初は症状がなくても心筋梗塞、脳卒中などの重大な病気につながり、生活の質の低下や医療費の増大を招きます。

特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目してこれらの病気のリスクの有無を検査し、リスクがある方の生活習慣をより望ましいものに変えていくための保健指導を受けていただくことを目的とした健康診査です。

特定健康診査の対象になる方

40歳~74歳の方が受けられます。

★受診時に協会けんぽの加入者(ご家族)であることが必要です。

★受診する年度に75歳を迎える方は、誕生日から後期高齢者医療制度の加入者となりますので、誕生日の前日までに受診を終えていただく必要があります。

★受診する年度に40歳を迎える方は、40歳の誕生日を迎えていなくても4月1日から受診できます。

特定健康診査項目

自己負担額:最高6,520円を協会けんぽが補助します。

自己負担額はこの補助額を差し引いた額となりますが、健診費用は各健診機関によって異なるため、自己負担額は一律に同じではありませんので、目安としてお考えください。

1、診察など:視診、触診、聴打診など

2、問診:現在の健康状態や生活習慣(飲酒、喫煙の習慣など)を問診

3、身体測定:身長、体重,腹囲の計測。肥満度の指標であるBMIを計算

4、血圧測定:血圧を測り、循環器系の状態を調べる

5、血中脂質検査:動脈硬化などの原因となる中性脂肪やHDLコレステロール、LDLコレステロールの測定

6、肝機能検査:幹細胞の控訴を測定し肝機能の状態を調べる

7、血糖検査:空腹時血糖又はヘモグロビンA1cを測定、糖尿病を調べる

8、尿検査:腎臓、尿路の状態や糖尿病を調べる

生活習慣病予防健診の費用がどのくらいかかるのでしょうか?

自己負担額:最高3,400円を協会けんぽが補助してくれます。

自己負担額はこの補助額を差し引いた額となりますが、健診費用は各健診機関によって異なるため、自己負担額は一律に同じではありませんので、受診機関に予約する際に確認ください。。

※がん検診等については、健康増進法等に基づいて市区町村が実施することとなっています。

実施する検診の種類や手続き方法、受診できる検診機関等については、お住まいの市区町村の広報などでご確認ください。特定健診とがん検診の両方を取り扱っている健診機関もあります。

ここに記載している金額は、協会けんぽと健診機関との間で契約している最高額であり、受診対象年齢を満たす加入者(ご本人)のみに適用されます。

一部の健診機関では、ご家族の方や受診対象年齢に該当しないご本人などに対し、同等の健診や検査などをご案内しているところがありますが、その場合に適用される料金形態等は、各健診機関が独自に定める方法に従っていただくことになります。

平成26年4月1日からの消費税率の引上げに伴い、生活習慣病予防健診の自己負担上限額の見直しをしています。

見直し後の自己負担上限額(税込)は下図のとおりとなります。
また、子宮頸がん検診の検査費用の見直しを行い上限額の引き上げをしています。

生活習慣病予防健診の自己負担額

※金額はすべて消費税込みです。

 健診の種類  自己負担額  自己負担額に協会の補助額を合計した場合
 一般健診  最高7,038円  最高18,522円
 眼底検査(医師の判断により一般健診と同時に実施した場合)  最高78円  最高777円
 子宮頸がん検診単独  最高875円  最高2,916円

 

『一般健診に追加して受診する健診』

健診の種類  自己負担額  自己負担額に協会の補助額を合計した場合
 付加健診  最高4,714円  最高9,428円
 乳がん検診(40~48歳の方)  最高1,655円  最高5,518円
 乳がん検診(50歳以上の方)  最高1,066円  最高3,553円
 子宮頸がん検診  最高875円  最高2,916円
 肝炎ウイルス検査  最高612円  最高2,041円

(協会けんぽHPより)

まとめ

生活習慣病予防健診は「協会けんぽ」が行っている健診です

受信可能な人は、被保険者とその家族で該当する年齢に達している人です。
生活習慣病罹患の危険性のある40歳以上の人は最低でも1年に一度、きちんと健診を受けて、生活習慣を見直すきっかけにしましょう。
病気は、罹患してから治すより、罹患する前に予防したほうが、QOLを低下させることなく充実した毎日を過ごすことができます。

★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

こちらの記事もお勧めです

「高血圧の薬をやめる!」と宣言。副作用より怖いのは何?

スポンサードリンク



 

関連記事はこちら

    None Found