自覚症状の少ない糖尿病では、薬の飲み忘れの危険性がありますが・・・・

糖尿病に限らず、自覚症状があまりない生活習慣病ですが、処方されるはほとんどが毎日摂取が必要となります。

ドクターはその患者さんの病状にあわせて、適切な薬の種類や量を考えて処方してくれます。

ですから、薬は医師の指示通りに服用することが原則なのですが、とはいえ、とくに苦痛な症状のない患者さんであれば、うっかり飲み忘れてしまうことはあると思います。

では、糖尿病の患者さんが薬をのみ忘れたときはどう対処したらよいのかについてお話ししたいと思います。

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目次

糖尿病治療の際、処方される代表的な薬をご紹介しましょう

糖尿病の内服薬には、図表1、2のようにいろいろな種類の薬があります。

薬の服用タイミングが重要な理由をご紹介していきましょう。

糖尿病の薬は大きく分けると3つの効果があり、それぞれ飲むタイミングがあるようです。

 

  • 食前に飲む薬(速効型インスリン分泌薬(ミチグリニドカルシウム水和物、ナテグリニド)
    このタイプの薬は、薬の作用発現が非常に早いため、食事の5〜10分前に飲むように指導されます。
    食前に服用といっても、飲むタイミングが早すぎると低血糖症状をきたしてしまう恐れがあります。
    ですから食前5〜10分前というタイミングが重要なのです。
  • グルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース、アカルボース、ミグリトールなど)
    このタイプの薬は、糖質の吸収を抑える働きをします.食後に服用しても糖質が吸収されてしまっているので効果がないのです。
    食前のタイミングで飲む必要があるのです。
    ちなみに食前30分以内の服用を目安に服用するように指導されることが多いようです。

 

  • 食前または食後に飲む薬SU剤のグリメピリド、グリベンクラミド、グリクラジド/ビグアナイド系のメトホルミン塩酸塩など)
    SU剤やビグアナイド系(BG系)と呼ばれる薬は、食前でも食後でも効き目に差がないということで、医師の判断で食前が食後かが決められています。この薬の作用は、空腹時高血糖を是正することです。
    このタイプの薬は作用発現までの時間が1〜2時間かかるため、食事をする前後に服用することで、食事と食事の間(いわゆる空腹時)の高血糖を抑えることができます。

    強力に作用するため、タイミングを間違って服用してしまうと低血糖の症状をきたす可能性が非常に高くなります。

 

  • 時間に関係なく飲む薬(DPP-4阻害薬(アログリプチン安息香酸塩、ビルダグリプチン、シタグリプチンリン酸塩水和物等)このタイプは、1日1回、食事に関係なく服用できる薬です。単独使用ならば食事に影響されず、低血糖もほとんど起こらない画期的な薬です。
    何故かというと、インスリンの分泌を促すおおもとの「インクレチン」というホルモンの働きを強める作用があるためです。

    ただし、併用薬がある方はやはり薬を飲むタイミングを間違いますと併用薬の影響で低血糖をきたす場合があります。

 

  • 朝だけ飲む薬:チアゾリン系(ピオグリタゾン塩酸塩など)
    このタイプの薬は、1日1回、朝に服用するのが主流です。チアゾリン系はインスリン抵抗性の改善をする働きがあります。
    作用持続時間が20時間と長いため、1日1回となっています。

    インスリン分泌促進作用がないので単独では低血糖をきたすことはほとんどありませんが、併用薬がある場合はやはり低血糖に注意しましょう。

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糖尿病の薬をもし飲み忘れてしまったら・・・・

上記の通り、糖尿病の薬はそれぞれの効能のため「飲むタイミング」があります。

このタイミングを間違えると、低血糖と起こしたりするという危険がありますので、飲み忘れたからと言って、気が付いたときに飲めばよい・・・と言う種類の薬ではありません。

のむように指示されている次の時期にのめば、たいていの場合問題はありません。

また、食事を摂れなかったときも基本的にのまないほうが良いかと思います。

熱があったり、胃腸の調子が悪いときは医師に相談しましょう。

また、もし、たびたびのみ忘れがあったときには、必ず診察のときに医師に申し出ましょう。

ドクターは処方した薬を飲んでいるという前提で診察されますので、薬の飲み忘れが原因で薬の効果が出ていないことが解らないと、薬の効果があらわれていないと判断して、治療をもっと強めることがあります。

いずれにしろ、治療や薬については素人判断はとても危険なので、糖尿病など生活習慣病を持つ人は定期的に病院へ行く機会がありますので、しっかりドクターと相談して信頼関係を築きましょう。

糖尿病は低血糖などで突然意識がなくなってしまうこともあるので、いざというときのために、自分の服用している薬がわかるようにしておくことが大切です。

お薬手帳を携行しておくといいですね。

まとめ


糖尿病などの生活習慣病は、それまでの生活習慣の「何か」が体にとって適切でなかった結果の病気です。

であれば悪習慣を変えればいい・・・と言う簡単なことですが、実はこの生活習慣を変えることはとても大変ですし、短期間で結果が出るものでもありません。

できれば薬を飲まなくても良い生活が理想ですが、薬によって守られることも多々あります。

飲み忘れを回避するためにも「薬の性質を理解する」ことや、「お薬ボックスなどに分け入れて飲み忘れが可視化できるようにする」など工夫してみてください。

 

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