生活習慣病(糖尿病、高血圧など)の予防とお酒の関係

糖尿病に限らず病気一般、予防がいかに重要であるかは言うまでもありません。

糖尿病など、生活習慣病は、その名の通り、生活習慣によって発症する病気なので、糖尿病と診断されると、糖尿病を治すということより、今までの生活を変えるということがとてもストレスフルなことで、結果、つらい生活制限になってしまいます。

糖尿病と診断される前に、生活を見直して、糖尿病を予防することが、身体にとって優しい生活につながります。

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目次

糖尿病専門のドクターのお話では・・・・

ほとんどすべてのドクターが

「飲酒習慣は糖尿病によくない」

「糖尿病患者はアルコールは避けるべき」

と話をされています。

その理由として、「おは自制心を弱くする」ことをあげておられました。

お酒の勢いで日常守っている食事制限をつい緩めてしまうということです。

お酒自身がカロリー過剰になるのではなく、あるいはインスリン抵抗性を助長するとかではないようです。

ドクター方はご自身の研究成果や診療経験を含む糖尿病知識をもとに、EBM(Evidence Based Medicine:しっかりとした根拠に基づく治療)を強く意識して話されます。

逆にしっかりしたデーターのないことについては、「わからない」「データーがない」とはっきりおっしゃいます。

糖尿病予防の講演では飲酒習慣については避けて通れませんが、日本における飲酒習慣と糖尿病の関係に関する信頼に足る疫学データーがあまりないのか、ドクター方の話は禁酒の理由が今ひとつ明確ではありませんでした。

「ドクター講演」の画像検索結果

糖尿病におけるお酒のメリットデメリットを検証してみました。

日本糖尿病学会の糖尿病治療ガイドでは、糖尿病の血糖管理目標が達成できていない場合、および肥満、高血圧、高脂血症、高尿酸血症を合併している場合には極力禁酒をすることと記述されています。

それを踏まえたうえで・・・・

メリット又は肯定的な事実

アルコールは1g 7kcalと脂肪並みの高カロリーであるにもかかわらず、身体の中で栄養素のブドウ糖に戻ることがないため、そのエネルギーが血糖値を上昇させる力はありません。

★少量のアルコール摂取はインスリン感受性を上昇させます

★動脈硬化を予防するという報告があります。

★日本人2型糖尿病患者194例で、アルコール摂取を

1)非飲酒者、

2)少量群(エタノール換算で210g/週未満)、

3)大量摂取群

の3グループに分け、動脈硬化の進展度を大動脈波伝播速度により計測したところ、少量群がそのほかの群に比べ有意に大動脈波伝播速度の値が低く、動脈硬化が予防されていたが、非飲酒群と大量摂取群の間には有意な差は認められなかったそうです

デメリット

★アルコール摂取をすると肝のグリコーゲンの分解が亢進し、一時的に血糖値の上昇が起こるのと同時にアルコール飲料に含まれる糖質が血糖上昇を促します。

★飲酒の際、一緒にとるつまみもエネルギー過多の元となり、血糖管理や脂質値管理の不十分な患者さんではこれらが悪化する危険性があります

★アルコールの慢性的な摂取は、副腎髄質や交感神経末端からのアドレナリン分泌を亢進させ、耐糖能を悪化させ、結果として、体重1kgあたり0.5-1g以上の飲酒継続は血糖値を確実に上昇させます

★アルコール摂取後数時間はアルコールの代謝産物のアセトアルデヒドの血管拡張作用により血圧低下が起こりますが、その効果は一時的で、長期の飲酒は逆に血圧を上昇させます

以上のように、アルコール摂取のデメリットがある一方で、現在、わが国のガイドラインには、糖尿病治療におけるアルコール摂取許容量に関する具体的な数字は挙げられていませんが、前述の研究の成績を引用すれば、

1週間に210g未満、1日換算では1.5単位未満、すなわち 1単位なら許容範囲ということになります。

1単位は、ビール中瓶1本、清酒1合、焼酎お湯割り1合、ウィスキーダブル1杯、ワイングラス約2杯です。

まとめ

アルコール摂取のグループ分け検証の結果によると、お酒は百薬の長と言われるように、適度な量であれば、1週間に210g、一日換算では1.5単位くらいであれば、動脈硬化を予防した結果もありますので、お酒を楽しむことに神経質にならなくても良いのではないかと結論付けます。

ただ、その時気を付けていただきたいのは、お酒とともに高カロリーのおつまみを過剰にとってしまったり、ついつい気が緩んで飲み過ぎないことです。

糖尿病にならないために、ほんの少しだけ生活に気を付けて、ストレスフリーな生活習慣病予防生活を心掛けてください。

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