メトグルコ(糖尿病患者さんに処方される薬)の副作用について【追記あり】

薬にはすべからく「副作用」が付きものです。

が、すべての人に副作用が現れると言うわけでもなく、副作用の強さも人によって違います。

糖尿病患者さんで薬物治療をしなければいけなくなった段階の方に処方される薬の中に「メトグルコ」があります。

今回はメトグルコの副作用についてご紹介します。

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目次

糖尿病患者さんへ処方される「メトグルコ」とはどんな薬でしょうか?

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メトグルコは、血糖値を下げる薬です。

エネルギーとして消費される血糖の量を増やして血糖値を下げ、腸から吸収される糖質の量を減らして血糖値を上げないように働くと考えられています。

 食事療法・運動療法に加えて、スルホニル尿素系血糖降下剤の効果がなかったり、副作用が出てスルホニル尿素系血糖降下剤が使えない2型糖尿病の人に用いられるのがふつうです。

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糖尿病とは?←こちらの記事も参考にしてみてください。

糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことです。
糖尿病は、その原因により4つのタイプに分けられます。

★1型糖尿病・・・インスリンを作る膵臓の細胞が何らかの原因でこわされることで、インスリンが作られなくなり、糖尿病になります。子どもや若年者に多くみられます。

★2型糖尿病・・・インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなるために起こります。

おもに中高年以降にみられますが、若年者の発症も増加しています。

日本の糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病とされています。

日本人は遺伝的にインスリン分泌が弱い人が多いといわれています。

遺伝的な体質に過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣や加齢といった要因が加わり、発症するとされています。

このため、2型糖尿病は「生活習慣病」ともいわれるのです。

また、肥満がなくても、内臓脂肪が増える「メタボリックシンドローム」と呼ばれる状態になると発症しやすくなります。

★特定の原因によるその他の糖尿病・・・遺伝子の異常によるもの、ほかの病気や薬剤に伴って起こるものがあります。

★妊娠糖尿病・・・妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことをいいます。

妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため、糖尿病ではなくても「妊娠糖尿病」と呼びます。

妊娠中に胎盤が作るホルモンが、インスリンの働きを抑える作用もあるため、十分なインスリンが作られない場合に血糖が上昇します。

肥満、高齢妊娠、家族に2型糖尿病患者がいる、過去の妊娠で高血糖を指摘された場合に起こりやすいとされています。

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メトグルコの副作用と使用上の注意について

★低血糖

血糖値が下がりすぎるために脳がエネルギー不足におちいり、体に力が入らなくなったり、けいれんがおこったり、意識が薄れたりする副作用です。

 低血糖をおこさないために、食事は、1日3食、規則正しくとってください。

1食抜いたり、食事の時間を遅らせたりすると、薬のために血糖値が下がりすぎ、低血糖をおこしがちです。

 また、体調が悪いと、薬が効きすぎて低血糖がおこることがあります。

とくに下痢・嘔吐(おうと)・高熱の際におこりがちです。

このような症状があるときは、必ず医師の診察を受けましょう。

 体がふらついたり、手が震えたりするのが、低血糖の前兆のことが多いです。

前兆らしい症状に気づいたら、砂糖を10g程度、あるいは糖分を含む缶ジュースや缶コーヒーなどをとってください。

低血糖を予防することができます。

 いったん低血糖がおこると、治まったあと数日は、また再発する危険があといわれています。

いつもペットシュガーやブドウ糖ゼリーなどを持ち歩くようにしましょう。

★薬によるアレルギー症状(過敏症状)

すぐ服用を止め、すぐ医師に報告してください。

また、日光過敏症がおこることがあります。

薬を使用中は、皮膚を直接、日光にさらさないように気をつけてください。

★吐き気・嘔吐(おうと)、下痢、便秘、食欲不振、腹部不快感、肝機能障害、黄疸、だるさ、頭痛、頭重、ねむけ

このような症状が起こることもあります。

まれに乳酸アシドーシス(酸欠症)・ケトーシスがおこることがあります。

メトグルコでは放屁増加、貧血、白血球・好酸球増加、白血球・血小板減少、黄疸、発疹、かゆみ、BUN上昇・クレアチニン上昇、味覚異常、めまいなどがおこることがあります。

吐き気・嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状、倦怠感(けんたいかん)、筋肉痛、過呼吸などが現れたら服用を止め、すぐ医師に連絡してください。

副作用出現の有無をチェックするためにも、検査を指示されたら必ず受けてください。

使用上の注意

★1日の服用回数、1回の服用量、服用期間については医師の指示を守り、医師の許可が出るまで服用し続け、かってに中止、増量・減量しないでください。

★食事療法・運動療法を正しく行ったうえで服用しないと、血糖降下剤の効果が上がりません。

血糖降下剤は、薬の効果が出始めるまでの時間が人によって異なり、効果の持続時間も違います。

肥満の人は、とくに食事療法と運動療法で肥満を解消しましょう。

★服用中は体重、血糖値などを調べる検査を指示されますので、必ず受けてください。

★あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。

★妊婦あるいは現在妊娠する可能性のある人は、あらかじめその旨を医師に伝えましょう。

妊娠中に血糖降下剤を服用すると、形態異常の赤ちゃんが生まれる危険があります。

★禁酒を指示されたときは必ず守ってください。禁酒を守らないと低血糖がおこります。

★自動車の運転や高所での作業にたずさわる人は、医師に伝えてください。

運転中や作業中に低血糖がおこるとたいへん危険です。

★高齢者は、血糖降下剤が効きすぎて低血糖をおこしがちです。

指示された1日の服用量・服用回数をきちんと守り、家族もこの薬の副作用をよく知って、高齢者に正しく服用させるように協力することが大切です。

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