★高血圧は動脈硬化の原因になります。

動脈硬化」は高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が話題になると良く出るワードですが、動脈硬化は病名ではなく、血管の状態を示すワードです。

重大な生活習慣病と関連が深い動脈硬化ですが、日常生活に気をつければ予防、治療も可能な症状でもあります。

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目次

動脈硬化とは?

血管には、動脈と静脈があります。

動脈は酸素や栄養分を運ぶ血液の通り道です。

心臓から勢いよく流れ出る血液を運ぶため、血管壁は厚みがあり、しなやかで弾力性があります。

この動脈の壁がコレステロールの沈着などによってだんだん厚みを増し,内腔が狭くなったり、固くなってしまったりする状態が「動脈硬化」です。

脳や心臓などの臓器、手足などの身体のあらゆる場所で起こり、長い時間をかけてゆっくり進行していきます。

動脈硬化が進む原因には加齢と生活習慣の乱れが挙げられます。

中でも重大なものは、脳卒中や心筋梗塞などの病気と関連が深いアテローム動脈硬化です。

加齢により動脈硬化と比べて成長が早いため、病変を起こした動脈壁は破れやすく、血栓もできやすい状態になります。

しかしこれも、生活習慣を見直すことで改善ができます。

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アテローム動脈硬化の進行

1、血管の傷などからコレステロールが侵入

2、血管壁が厚くなる。中のアテローム(粥腫)は粥のようにドロドロとしたもの。アテロームが潰れるとその傷口を塞ぐために血小板が集まり血栓ができる。血栓がはがれると心筋梗塞や脳梗塞を発症する危険が高くなる。

動脈硬化が進んだらどういう影響があるのでしょうか?

動脈硬化が進むと血管はもろく壊れやすくなります。

動脈の内腔が狭くなることで血液が流れにくくなり、血管をふさいでしまうこともあります。
脳に充分な血液が流れなくなった場合は脳細胞の働きが低下し頭痛、めまい、しびれ、記憶力の低下などのほか、興奮しやすくなるなど精神症状がみられることもあります。

動脈硬化によりもろくなった脳の血管が破れると脳出血、血栓によって脳の血管がつまると脳梗塞となります。

脳出血と脳梗塞をあわせて脳卒中といい、発作を起こしてしまうと、生命の危険があるばかりか、一命を取りとめたとしても重い後遺症を残す場合が少なくありません。
心臓の血管が狭くなると、どうきや息切れが起こりやすくなり、進行すると身体を動かしたときなどに胸がしめつけられるように痛みます(狭心症)。

血管が完全につまってしまうと心筋梗塞となり、重症の場合は死に至ることもあります。

脚に流れる血液が減ると、冷えやしびれを感じるようになります。

進行すると歩くときに脚が痛むようになり、壊疽を起こすこともあります。
そのほか、大動脈の壁がふくれあがる大動脈瘤、腎臓が機能を果たせず硬くなる腎硬化などを引き起こすこともあります。
動脈硬化は水面下でゆっくりと進行するため、初期にはこれといった症状はみられません。

身体にこうした症状がみられるようになる頃には、病状はかなり進んでしまっています。

 動脈硬化になってしまう原因は?

生活習慣病と大きくかかわるアテローム動脈硬化の原因をご紹介しましょう。

★高脂血症・・・・血液中に含まれる脂肪分、つまりコレステロールや中性脂肪の量が多すぎる状態です、

過剰なコレステロールは血管壁に取り込まれ、動脈硬化を促進します。

★高血圧・・・・血圧が高い状態が続くと、血管は次第にもろくなってしまいます、さらに強い圧力がかかるため血管壁が傷つ

きやすくなり、そこからコレステロールなどが入り込んで血管の内腔を狭めていきます。

★喫煙・・・・血中のコレステロールが増加したり、血圧が上昇すると言われています。

★糖尿病・・・・高脂血症になりやすい傾向があります。

また、血管の中で血液が固まりやすくなります。

★肥満・・・・高血圧、高脂血症、糖尿病を起こしやすくなります。

★その他・・・運動不足やストレス、痛風の原因の高尿酸血症も動脈硬化の一因と言われています。

これらの原因因子は、一つ一つは重症ではなくても,因子が重なることで動脈硬化の進行が加速されてしまいます。

まとめ

アテローム性動脈硬化症とは動脈硬化の一種で、高血圧や高血糖などの原因により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり アテローム状(粥状の塊)になり、血管のしなやかさを失った状態であると考えられています。

アテローム性動脈硬化症は、初期の段階では自覚症状はありませんが、脳梗塞、心筋梗塞などの重篤な病の原因となる疾病と言われています。

動脈硬化の予防には、生活習慣の見直し、ストレスの解消などが重要ですが、高血圧、高脂血症、糖尿病などを患っている 場合には、その治療も必要と考えられています。

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