糖尿病かどうかの判定はとてもシンプルです。
糖尿病の血糖値の基準値について空腹時の血糖値が126以上、または食後の血糖値が200以上になると糖尿病だと判定されます。
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一度でも、この基準値を越えたことがあれば、必ず糖尿病であると言えるそうです。
昨日、暴飲暴食し過ぎたからというような言い訳があっても、127という数値が出ても、糖尿病であると判定されます。
正常の基準値は110未満の場合だけだと考えるようにしなければならないそうです。
それくらいシビアに考えなければならない病気であるということだと言えるでしょう。
糖尿病は一度なってしまうと治らないと言われています。
適切な血糖値コントロールが必要となってきます。
糖尿病という病気は、糖尿病それ自体はさほど怖い病気ではなく、糖尿病が引き起こす合併症がおそろしいと言われています。
ですので、糖尿病になった人は、合併症を起こさないように常に注意しておく必要があるでしょう。
目次
糖尿病の診断基準・数値は?
1) 空腹時血糖126(mg/dl)以上
2) 75グラムのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200以上
3)随時血糖200以上
4) ヘモグロビンA1c6.5%以上
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糖尿病とは?
糖尿病の話をするときに必ず出てくるワードが「血糖値」ですが、血糖の役割は何でしょう?
糖質(炭水化物など)は私たちの生命を維持する栄養素として大切なものです。
糖質は消化されてブドウ糖(グルコース)となり、血液中から全身の細胞に取り込まれて、主なエネルギー源として利用されます。血液中のブドウ糖を「血糖」と言い、血糖値とは血液中のブドウ糖の量を言います。
食事をする=炭水化物を摂取すると血糖値は高くなり、運動などによりブドウ糖がエネルギーとして消費されると血糖値が低くなります。
健康な人の場合血糖値はインスリンやインスリンと逆の働きを持つホルモンバランスによって、一定の範囲内にコントロールされています。
そのため食事や運動をしても、血糖値が極端に変動することがないのです。
(インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓などへの取り込み、血糖を下げる働きを持つ唯一のホルモンです。膵臓のランゲルハンス氏島という部分のβ細胞で作られ、血液によって全身に運ばれます。)
糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことです。
放置すると全身にさまざまな影響が出てきます。
糖尿病は、その原因により4つのタイプに分けられます。
★1型糖尿病・・・インスリンを作る膵臓の細胞が何らかの原因でこわされることで、インスリンが作られなくなり、糖尿病になります。子どもや若年者に多くみられます。
★2型糖尿病・・・インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなるために起こります。
おもに中高年以降にみられますが、若年者の発症も増加しています。
日本の糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病とされています。
日本人は遺伝的にインスリン分泌が弱い人が多いといわれています。
遺伝的な体質に過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣や加齢といった要因が加わり、発症するとされています。
このため、2型糖尿病は「生活習慣病」ともいわれるのです。
また、肥満がなくても、内臓脂肪が増える「メタボリックシンドローム」と呼ばれる状態になると発症しやすくなります。
★特定の原因によるその他の糖尿病・・・遺伝子の異常によるもの、ほかの病気や薬剤に伴って起こるものがあります。
★妊娠糖尿病・・・妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことをいいます。
妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため、糖尿病ではなくても「妊娠糖尿病」と呼びます。
妊娠中に胎盤が作るホルモンが、インスリンの働きを抑える作用もあるため、十分なインスリンが作られない場合に血糖が上昇します。
肥満、高齢妊娠、家族に2型糖尿病患者がいる、過去の妊娠で高血糖を指摘された場合に起こりやすいとされています。
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血糖値を下げるには?
糖尿病は治らないと言われていますが、適切な血糖値コントロールができていれば、元気に生活することは十分可能です。
糖尿病の基準値を一度でも越えてしまったという人は、自分に合った血糖値コントロールを早急に始めるようにしましょう。
血糖値コントロールは、必ずしも、薬やインスリン注射だけではありません。
食事の改善や運動、睡眠、ストレス対策などの生活習慣の改善も含まれています。
早めの段階で始めるようにすれば、糖尿病と上手に付き合いながら、普通に過ごすことは十分可能です。
自分で血糖値コントロールをしているという人も、定期的に糖尿病が進行していないか、合併症を発症していないか、検査を受けることをおすすめします。
血糖値を下げる具体的な4つの方法
★ウォーキング+スクワットで、筋肉を動かし、マイオカイン(肝臓の脂肪分解するホルモン)を分泌することで、糖尿病や脂肪肝の改善を行う。
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マイオカインって何?
血糖値を下げる効果が期待できる新しいホルモンです。
脂肪肝が原因で血糖値が上がることがわかってきています。
ホルモンをうまく分泌できていないと肝硬変や肝臓がんにつながる脂肪肝になる危険性があります。
マイオカインで肝臓の脂肪を分解し脂肪肝を改善させると、血糖値が下がり糖尿病を予防することが可能になります。
マイオカインは1回の運動で分泌する量に限りのあるホルモンです。
上手く分泌させるには、食後に10分ほどのちょこっとスクワット&ウォーキングを組み合わせ行うのが大変効果的とされています。
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★「グルット4」で血糖値を下げる
グルット4(GLUT4)は糖の保管に関わっています。
グルット4は筋肉の中にあるたんぱく質で、筋肉内に血液中の糖を取り込むという作用を持っています。
グルット4を活性化させるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要になります。
有酸素運動や筋トレといった筋肉の収縮を伴う運動をすることによって、インスリンなしで直接グルット4が活性化される。
★現在の体重から4%やせるだけで、多くの場合、血糖値が改善する
肥満の人の多くは脂肪肝(肝臓に脂肪がたまっている状態)になっているため、糖を取り込む能力が落ち、血糖値が上がっているそうです。
しかし、肝臓につく脂肪は「つきやすく落ちやすい」という性質があり、わずかな減量をするだけでも肝臓につく脂肪が落ちてしまうそうです。
肝臓につく脂肪が落ちることで、肝臓の貯蔵タンクが回復し、糖を取り込む能力が戻り、血糖値が下がるそうです。
★AMPキナーゼ|筋肉で血糖値を下げる
AMPキナーゼは、人間が行う様々な行動に対して必要に応じて糖を分配するという役割をしています。
糖の在庫がなくなった時にAMPキナーゼを活性化させると血液から糖を調達します。
その結果、血糖値を下げることを突き止めました。
【AMPキナーゼを活性化する方法】
- 少し速めのジョギングを10分する
- ゆっくりしたジョギングを30分以上する
- 疲労を感じる程度の運動(寝た状態で軽いダンベルを動かす)
まとめ
糖尿病の血糖値の基準値について空腹時の血糖値が126以上、または食後の血糖値が200以上になると糖尿病だと判定されます。
糖尿病という病気は、糖尿病それ自体はさほど怖い病気ではなく、糖尿病が引き起こす合併症がおそろしいと言われています。
ですので、糖尿病になった人は、合併症を起こさないように常に注意しなくてはいけません。
具体的には食事の管理、適度な運動、ストレス対策、など生活習慣を見直すことです。
運動に関しては、毎日少しづつ有酸素運動と無酸素運動を取り入れることで、マイオカインと言うホルモンが分泌され、糖尿病や肝脂肪を改善する効果があります。
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