高脂血症(脂質異常症)とは、血液中に脂質(脂・あぶら)が増加する病気です。
と言うと,脂が一番の悪者のようですが、アルコールとの関係を調べてみました。
脂質異常症には、主に3種類のタイプがあります。
★悪玉(LDL)コレステロールが高い場合
★善玉(HDL)コレステロールが少ない場合
★中性脂肪が高い場合
コレステロールと言えば悪いイメージがありますが、身体の中に存在する大切な生体成分です。
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脂質の一種で細胞膜や性ホルモンを作る材料として、食べ物からの摂取の他、
肝臓で作られて全身に血液で運ばれ利用されます。
一般に、善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL),中性脂肪があり、
この悪玉コレステロールと中性脂肪が生活習慣病の原因として悪いイメージになっています。
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悪玉コレステロールは全身にコレステロールを運ぶ働きがあり、
これが多すぎると血管の壁にコレステロールが付着して血液の流れを悪くしたり、
血管壁を参加して血管をもろくして動脈硬化の原因になります。
動脈硬化が進むと高血圧、眼底出血、糖尿病など生活習慣病を引き起こしたり、
ある日突然狭心症や心筋梗塞で生命の危機にもつながります。
目次
脂質異常症とアルコールの関係
脂質異常症の予防や改善は「食事」「運動」休養」です。
その中で「食事」、とくにアルコールと脂質異常症の関係について考えてみましょう。
何かと悪者扱いされてしまうアルコールですが・・・・
適量のアルコール摂取は、善玉コレステロール(HDL)が増加するので、
動脈硬化の予防になります。
また、アルコールを摂取すると顔が赤くなることからわかるように血管を広げて、血行を良くする作用もあります。
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逆にアルコールの摂取が過剰になると、肝臓で中性脂肪の合成が促進され、
中性脂肪値が上昇します。
更に善玉コレステロール(HDL)が減少し、結果として悪玉コレステロール(LDL)が増えてきます。
アルコールの過剰摂取は肥満や高血圧の原因にもなるので、動脈硬化の進行をさらに加速させます。
脂質異常症とアルコールの関係は決して悪いものではなく、適量のアルコール摂取はむしろお勧めです。
では、アルコールの適量とはどのくらいでしょうか?
アルコールは一日25g以下が適量とされています
(他の合併症などがある場合は変わってきます)
アルコールが20~25gに相当するアルコール飲料は
★ビール・・・中瓶1本(500ml)
★日本酒・・・1合(180ml)
★焼酎・・・0.5合(90ml)
★ウィスキー・・・ダブル1杯(60ml)
★ワイン・・・グラス2杯(200ml)
※あくまでも目安であり個人差があります。
実際に脂質異常症の人は、過度のアルコール摂取が原因の場合が決して少なくありません。
こんな場合は、まず禁酒が最も優先される治療となります。
そうならないためにも常日頃からアルコールとは適度な関係を保って長く楽しみたいものです。
ここで嬉しいワインと脂質異常症の関係をご紹介しましょう。
動脈硬化の原因が悪玉コレステロールであることはお話しましたが、
この悪玉コレステロールが血管内で酸化され、これをやっつけるマクロファージと言う貧食細胞酸化された
悪玉コレステロールをどんどん食べていきます。
そして、食べつくした挙句に死滅し、この死滅したものが血管壁を厚くもろくします。
これが動脈硬化です。
赤ワインに含まれるポリフェノールは悪玉コレステロールの酸化を抑制する働きがあり、動脈硬化を防ぐと言われています。
(現段階では,ヒトでの確認はできていませんので、防ぐ可能性があると言うところです)
まとめ
アルコールの過剰摂取と脂質異常症の発症には密接な関係がありますが、
アルコールも上手に付き合うと「百薬の長」
特に赤ワインに含まれるポリフェノールは、動脈硬化を予防する可能性があるといわれています。
いずれにせよ、適量を守って、アルコールと良い関係でお付き合いしていけるといいですね。
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