例えば、膝が痛くなって整形外科に行っても、
血圧が高くて病院へ行っても、
悪玉コレステロールの数値が高くて病院へ行っても・・・
薬で治らない病気の場合に言われることが
「体重を落としましょう」・・・・
肥満がそれらの病気や不調の原因とされています。
また、事実、肥満を解消すると薬で治らない病気(生活習慣病)は予防されたり、改善されます。
つまり肥満は生活習慣病の原因の一つであるだけでなく、かなり重大な「犯人」なのです。
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目次
肥満は生活習慣病の元
「肥満は生活習慣病の元(原因)」とよく言われます。
実際に、肥満によって、さまざまな病気が起きてきます。
例を挙げると、糖尿病や高脂血症(高コレステロール血症)、高血圧、痛風・高尿酸血症などなど。
このような「生活習慣病」と呼ばれる病気の多くが肥満を原因としています。
これらの病気は、血管の老化「動脈硬化」を速める原因です。
言い換えると、これらの病気にかかると実際の年齢以上に血管が老化してしまい、からだの要所要所に血液が流れにくくなってくるということです。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞などの怖い病気になってしまう確率が高くなります。
(「糖尿病」という病名を、生活習慣病の一つである「2型糖尿病」の意味で用いています。)
太っていなければ安心?
では、太っていなければこういった病気を心配しなくても大丈夫なのかというと、そうとも限りません。
外見からはそれほど太っているように見えない、標準的な体型の人でも、糖尿病や高脂血症、痛風・高尿酸血症だったり、心筋梗塞や脳梗塞になってしまう人もいます。
なぜでしょうか?
肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」という二つのタイプがあり、前に挙げたさまざまな生活習慣病の発病とより深い関係があるのは、後者の内臓脂肪型肥満です。
皮下脂肪型肥満では、おなかの表面の皮下に脂肪が貯まるのに対して、内臓脂肪型肥満は、おなかの中の内臓の周囲に脂肪が溜まった状態なので、体型からはで太っているようには見えないことが少なくありません。
ですから「太っていなければ安心」とは言えません。
また、糖尿病や高脂血症、高血圧などの生活習慣病が、肥満とは別の原因で発病することもあります。
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隠れ肥満とは?
“隠れ肥満”もまさに内臓脂肪型の肥満です。
そして、この内臓脂肪型肥満こそが、「メタボリックシンドローム」の元凶なのです。
メタボリックシンドロームの診断基準の一番初めに調べる項目が「ウエストサイズ(腹囲径)が男性85cm以上、女性90cm以」となっているのは、ウエストサイズを目安に、内臓脂肪が過剰に溜まっているかどうかを推定するためです。
過剰な内臓脂肪が諸悪の原因なのです。
長い間、からだの脂肪はエネルギーを貯蓄するためにあるもので、それ以外にはとくに重要な働きをしているとは考えられていませんでした。
しかし近年、脂肪細胞からはいくつかの重要な生理活性物質(アディポサイトカインといいます)が分泌されていて、からだの諸機能に大きな影響を及ぼしていることがわかってきました。
内臓脂肪が過剰に溜まると、それらのサイトカインの分泌に異常が現れ、血糖値や血清脂質(中性脂肪など)、血圧が高くなりやすくなります。
その結果、糖尿病や高脂血症、高血圧が起きてきます。
また、血液を固まりやすくする――サラサラ血液をドロドロ血液にする――サイトカインも分泌されるので、血栓(血管内にできる血の塊)ができやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの発作が起きやすくなります。
メタボリックシンドロームとは、これらの複数の生活習慣病が、たまたま一人の人に同時に起こるのではなくて、過剰に溜まった内臓脂肪という上流に位置する一つの原因から、いくつもの病気が起きてくる状態です。
注意すべきことは、それぞれの病気を単独でみると、すぐに治療が必要なほど悪い状態ではないことが多いという点です。
‘少し悪い’程度の病態なのに、それが複数寄り集まるため、血管に非常な負担がかかるのです。
☆ ☆ ☆ ☆
肥満の定義は・・・
標準体重の計算方法はいろいろ提案されてきました。身長から110引くとか、100を引いて0.9を掛けるなどして標準体重を求める方法を記憶されている方もいらっしゃることでしょう。
そのようにして求めた標準体重を基準に、そこから何パーセントオーバーしたら肥満、といった具合に判定したりしていました。
しかし今は、BMIという数値を使って判定する方法が、信頼できる判定基準として世界的に利用されています。
BMI(body mass index)は、体重(kg)を身長(m)で2回割った数値です。
BMIが22にあたる体重が、標準体重とされ、25以上だと「肥満」と判定されます。
ちなみに、正常体重は18.5と24.9の間で、18.5未満は低体重となります。
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まとめ
糖尿病や高脂血症や高血圧などを、それぞれ別の病気として治療する従来の考え方では、どの病気も‘軽症だから’といって放置されてしまいかねません。
そのような状態を放置せずに、しっかりと予防的な治療(食事、運動療法など)していく必要性がわかったため、メタボリックシントロームの診断基準が設けられたのです。
肥満との関係でもっとも注目されているのが、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。
また、これらの病気が重複して発症するメタボリックシンドロームとも、密接な関係があります。
肥満を放置していると、こうした生活習慣病を悪化させ、血管を傷つけたり、もろくしたりして、やがて動脈硬化を引き起こします。
その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気へと進む原因ともなります。
日本人には小太りの人は多いのですが、欧米人のような超肥満体の人はあまりいません。
それは日本人の場合、もともとインスリンの分泌能力が低いため、少し太ると糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすく、それ以上は太れないためです。
それだけに日本人は、肥満にはとくに気をつける必要があります。
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